
円高・円安ってよく聞くけど、私たちにはあんまり関係ないのになんであんなに騒いでるのだろうか。
と思ったことありませんか?今日は経済の基礎でもある「円高ドル安」「円安ドル高」について少し触れたいと思います。
◆円高とは、外国通貨に対する円の価値が上がること
たとえば 1 ドル=100 円だったの が 1 ドル=90 円になる現象。 通貨を交換するときの交換比率を、為替レートといいます。その相場のことは外国為替相場 (単に為替相場とも)という。
◆円安とは、外国通貨に対して円の価値が下がること
たとえば 1 ドル=100 円だったの が 1 ドル=120 円になる現象。
◆為替レート(要は、円高になるか円安になるか)は、円の需要と供給の相対的なバランスで決まります。
どういうこと?
円を欲しい人が増えれば円の価値は上がるし、円を売りたい人が増え れば円の価値は下がるということです。
◆日本が円高になる主な原因は
日本の輸出が増えると円高になりやすい
(外国が日本からモノを買うと、その代金は日本企業にドルで支払われます。企 業はこのドルを日本円に替えて利益とします。つまり貿易黒字が増えると円が欲しい人や会社が増えていきます)
◆円高は日本の輸出業者にとって打撃、でも輸入業者は得をする。
たとえば自動車メーカーが 1 台 1 万ドルで輸出するとします。
1 ドル=100 円 なら、1 台売れれば 100 万円が手に入る。(円安ドル高)
1 ドル=90 円になったら、90 万円しか手に 入らない。(円高ドル安)
輸入企業はこの逆で、円安になると輸入代金(仕入れ値段)が増えてしまう。
円高が進むと、産業の空洞化が起きやすい。
円高は輸出企業にとって人件費などのコストの比率が高くなることを意味する。そのため輸出企業は海外に生産拠点を移すことが多くなるのです。
◆円高が進むと、日本国内の物価が下がる傾向にある。
石油・工業原料・食糧品など輸入品がすべて安くなって材料費にお金をかけなくて済みます。
また、安い輸入品に対抗して国内の商品も値下げされるから物価は下がっていきます。
数年前まで牛丼屋さんも280円で食べられるぐらい安かったですよね。当時は1ドル78円でした。