知らなきゃ損!ピースボートの船内チーム5選+α

ピースボートに乗ったら、船内チームに参加しよう!

ピースボートクルーズには、「船内チーム」と呼ばれるサークルのようなグループがあります。この船内チームは、ピースボートの船内生活をより有意義にするために存在しています。乗船したお客さんがピースボートクルーズの運営に関わるためのチームで、6つの船内運営チーム+αがあります。ピースボートの「船内チーム」と言っても、世界一周前に陸上で行う「ボランティアスタッフ」とは異なります。

船内チームは、時には寝ずに作業をすることもあり、大変なこともあります。「そんなの絶対無理!」と思う人もいるかもしれません。しかし、2つのチームに参加した私としては、ピースボートの船内チームに関わることで、旅がさらに楽しくなることを強くおすすめします。

ピースボート5つの船内運営チーム+α

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世界一周のピースボートクルーズに存在する6つの基本チームを紹介します。

  1. 企画
  2. 音響(PA:パブリック・アドレス)
  3. 映像(テレビ)
  4. 新聞/ブッカー
  5. ピースボートセンター

ピースボートの船内運営に欠かせないのが、これらの船内チームです。

私は【1】企画チームと【4】新聞チームの2つに関わりました。どのチームも自由参加で、掛け持ちも可能です。休みたいときには休める自由度があり、幽霊部員のように参加しなくても問題ありません。各チームには必ずピースボートの担当スタッフがついているので、安心して参加できます。

【1】企画チーム

ピースボートの企画チームは、船内で行うイベントの企画、立案、構想、実施に携わることができます。乗客が積極的に関わり、企画を考え実行することで、ユニークなピースボートの世界一周旅行が実現します。

企画チームが主に担当するイベントの一つが「洋上大運動会」です。担当スタッフが運営スタッフの募集を呼びかけ、興味を持った人たちが集まり会議を行います。過去に行われた洋上大運動会の様子や内容を参考に、チームでイベントのイメージを膨らませます。

企画チームの役割には、ディレクター(総監督)、サブディレクター(監督の補佐)、タイムテーブル(企画の時間割り作成)、装飾(装飾品の作成)などがあります。イベントの内容によっては、さらに細かく役割が分担されることもあります。大掛かりな企画では、実行委員チームの総数が50人を超えることもあります! その中には幽霊部員もいるかもしれませんが(笑)。

多くの人が関わることで、一つの企画が完成します。役割が決まると、日々ミーティングを重ね、競技内容の検討、得点の付け方、審判の決定、音楽やBGMの選定、司会者の選出など、約1000名の乗客全員が楽しめるように試行錯誤します。また、事前説明会を開催し、運動会のチーム分けや応援合戦の練習場所、道具の貸し出しなどについても話し合いで決定します。

企画チームの仕事は多く、結構大変です(笑)。全員が怪我なく楽しめるように企画を実行していきます。私が参加したときには、朝まで議論を重ねることもありました。学園祭の準備のようなイメージで、議論と熱意を重ねる中で、青春のような喜びが企画チームにはあります。

【2】音響チーム※PA(パブリック・アドレス)チーム

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音響チーム、別名PAチームは、ピースボートの船内で音響や照明を扱うエキスパート集団です。このチームは非常に専門性が高く、担当スタッフはプロ並みの音響技術を持っています。プロと共にチームを運営することで、学びの多い船内生活が送れるでしょう。多くの乗客が参加するイベントでは、音楽が非常に重要な役割を果たします。音楽は楽しい雰囲気を作り出し、感動を誘い、参加者の感情を盛り上げることができます。

たとえば「ピースボート洋上大運動会」では、企画チームからどのタイミングでどの音楽を流してほしいかリクエストが来ることがあります。綱引きの時に力強い曲を流してほしいなどのリクエストです。リクエストに応じて、船内にある(正確にはPAスタッフが自前で持ってきた)数万曲の音源から、最もイベントにふさわしい曲を選びます。ピースボート洋上大運動会は、PAチームの腕の見せ所です。イベントの成功のために、無線マイク・有線マイク・ピンマイクを誰に渡し、どこに設置するか、リハーサルでサウンドチェックを行いながら調整します。

夕方以降のイベントでは、ハロゲンライトなどの照明器具を使って演出を行うこともあります。ピースボートのオーシャンドリーム号船内には、充実した音響機材が揃っていますが、一部には壊れている機材もあります。各イベントごとに会場の演出を行うPAブースを設置し、機材を運んで設営します。このPAブースからは、BGMの再生や照明のON/OFF、赤・青・緑などの色の変更が行えます。PAチームには初心者が多く参加しますが、音楽好きが集まることが多いようです。PA担当スタッフが音響の基礎や機材の名前、扱い方などを教えてくれます。運動会などの大型イベントだけでなく、乗客が自主企画でマイクを使いたいときなども対応するため、PAチームは四六時中船内を駆け回ることになります。

【3】映像チーム※テレビチーム

映像チームは、ビデオカメラや携帯電話で映像を記録し、編集するチームです。このチームが撮影した映像は、100日間クルーズの最後に「クルーズDVD」として販売されるため、非常に重要な役割を担っています。映像チームのメンバーは100日間にわたって記録を撮影し、大型イベントはもちろん、世界一周中に訪れる寄港地や世界遺産、ツアーの風景などもカメラに収めます。これらの映像は、DVDだけでなく、オーシャンドリーム号の船内で放送される船内テレビの素材としても使用されます。

映像チームは、前日に起こったことを船内テレビで流したり、イベント企画のCMを作ったり、エンディングムービーで船内の楽しさを演出したりすることもあります。撮影や編集の技術が求められますが、ピースボートの映像担当スタッフが撮影のコツや編集ソフトの使い方を教えてくれるため、初心者でも安心して取り組めます。帰国後も役立つ技術が身につくのが映像チームの魅力です。

【4】船内新聞チーム

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ピースボートの船内新聞は、新聞チームとブッカーチームの2つのチームが協力して作成しています。船内新聞はA3用紙に両面印刷され、全乗客に配布されます。片面には前日の出来事の振り返りや翌日の企画告知、共に世界一周をしている参加者を紹介するコラムなどが掲載されます。記事の執筆や発行前の添削も担当し、文章が適切か、わかりやすい表現になっているかなどを確認し、修正と校正を行います。

船内新聞は限られた文字数で構成されるため、どの企画をピックアップ記事として掲載するか、どのような見出しをつければ読者の興味を引くかを考えるなど、作成する楽しさがあります。参加者紹介は連載コラム形式で、国籍や世代、掲載時期や今後の企画に関連する人物など、1000人の乗客の中から誰を紹介するかを決定します。新聞局員がアポイントを取り、インタビューを行って文章を執筆します。

文章力に自信がないために参加をためらう人もいますが、問題ありません。新聞チームには、インタビュー専任者や、新聞の装飾やレイアウトを考える役割もあるため、文章に自信がなくても参加できます。船内新聞は形に残るので、とてもやりがいのある仕事です。

【5】ピースボートセンターチーム

ピースボートセンター(略してピーセン)は、日本各地にあるピースボートの拠点ですが、オーシャンドリーム号の船内にも存在します。船内のピースボートセンターの役割は、文具(ハサミやペンなど)、スポーツ用品(バスケットボールやサッカーボールなど)、寄港地情報が掲載された観光ガイドブックなど、さまざまな備品の貸し出しを行うことです。また、ラジカセや囲碁・将棋、ウクレレなど、船内で使用できる道具も多く揃っています。

これらの道具を管理し、貸し出しを行うのがピースボートセンターチームの役割です。このチームのメリットは、毎日さまざまな年齢の乗客がカウンターに来るため、多くの人と知り合うことができることです。チームメンバーが乗客に親切に接することで、船内全体が明るくなり、和やかな雰囲気が生まれます。ピースボートセンターは、まさに船の顔とも言える場所です。

船内チームまとめ

ピースボートの船旅では、乗客が積極的に運営に関わることで「有意義な旅」になります。さらに、旅の途中で乗船してくるゲストをサポートする「水先案内人パートナー」や、広島や長崎、世界の被爆者(ヒバクシャ)が船に乗る際のサポートを行う「おりづるプロジェクト」チームなど、さまざまな活動が展開されています。

どのチームも活動に時間を費やしたり、メンバー間で意見の違いがあったりしますが、こうした経験を通してかけがえのない「仲間」と出会うことができます。やりがいを感じながら、多くのチャレンジと幅広い経験を積むことができるでしょう。

ピースボートで出会った「仲間」の中には、船内チームに関わったことがきっかけで、下船後に職種を変えた人や、新たな仕事を得た人もいます。たとえば、企画チームで大勢を動かすディレクション業務を経験して自信をつけ、仲間と飲食店を開業した人、PAチームで演出を学んで音響の専門学校に通い始めた人、映像チームで編集を習得して映像関係の仕事やYouTuberとして活動している人、新聞やブッカーで得たスキルを活かしてWEBライターを始めた人など、多岐にわたります。

自分の旅をより楽しく、かつスキルアップするためにも、船内チームへの所属はとてもおすすめです!