ピースボート世界一周の魅力と注意点を徹底解説

ピースボートとは?

改めてピースボートの団体についてシンプルにご紹介します。1983年に日本で設立されたNGO団体で、現在も国際交流を目的として活動を続けています。

主な活動は地球一周の船旅を企画・運営することで、毎年世界を3周から4周の航海を行っています。これまでの参加人数はのべ8万人以上で、老若男女・国籍を超え多くの人が船旅に参加するのがピースボートの特徴です。「みんなが主役で船を出す」を合言葉に、様々な国と地域を訪れ、市民レベルでのつながりを創り、平和の文化を築く船旅を提案し続けています。

地球一周の船旅には約100日間がかかり、訪れる国や港の数は約20ヶ所前後となります。中には25ヶ所を訪れるクルーズもあります。航路は大きく分けて「春から夏にかけての北コース」「秋から冬にかけての北&南両方コース」「冬から春にかけての南コース」の3つです。

「北コース」はヨーロッパや北欧のフィヨルドを訪れることが多いコースです。「北&南コース」は主にヨーロッパや南米、南の島などを巡る欲張りコースで、「いろんなところへ行ってみたい!」という方にお勧めです。「南コース」はアフリカや南米、南太平洋の国々を訪れるコースです。

このような約100日間の地球一周の船旅に加え、50日前後のアジアグランドクルーズやオセアニア一周クルーズ、1週間から2週間のショートクルーズなど、比較的短期間で楽しめる船旅も用意されています。

また、現在地球一周の船旅で使用されているのはパシフィックワールド号という船です。全国各地の港で開催される船内見学会に参加すれば、事前に旅の雰囲気を味わうことも可能です。

世界一周クルーズで世界遺産に行くメリットとデメリット

「一生に一度は世界遺産をこの目で見たい!」という人も多いのではないでしょうか?現在では格安航空券の利用が一般的になり、世界遺産を訪れる手段も様々です。その中で「ピースボートの船旅」を選ぶメリットとは一体何でしょうか?以下に、大きく分けて3つのメリットを挙げます。

世界遺産をたくさん訪れる

特にヨーロッパを多く訪れる「北コース」は、複数の世界遺産を訪れる可能性が高いコースです。「北&南コース」や「南コース」では、南米や南太平洋、アフリカなど、自力で訪れるには少しハードルが高い場所にある世界遺産へも安全に行くことができるのが魅力です。

時差ボケがない

船からの夕日

飛行機で遠く離れた場所へ行くと、どうしても時差が発生します。せっかく楽しみにしていた観光中に睡魔に襲われることは誰でも避けたいものです。クルーズ旅行では、大海原をゆっくり進むため、時差の発生は一般的に30分から1時間です。身体に負担をかけずに旅を楽しむことができます。また、世界一周旅行の間には必ず日付変更線を越えるので、手元の時計を24時間戻す、もしくは進めるという貴重な体験もできます!笑

旅の手配が楽ちん

googlemap

自力で海外の世界遺産に訪れる場合、飛行機の時間や予約、現地の交通手段やガイドなど、多くの手配を自分で行わなければなりません。そのようなストレスを減らし、純粋に観光を楽しみたいという方には船旅が向いているかもしれません。事前に用意された有料の観光オプショナルツアーに申し込めば、スタッフが手配やガイドをしてくれます。船内での申し込みやキャンセルも可能なので、自分の体調や希望に合わせて旅をデザインすることができます。

以下に、考えられるデメリットも3つ挙げてみましょう。

聞いたことがない国に行く

訪れる場所は有名な都市だけではありません。「ん?どこ?」と思うような国にも行くことになります。周りの友人も行ったことがない場所なので、事前情報が集めにくい場合があります。

滞在日数が決められている

パプワニューギニアの子供

船旅の場合、港から観光地まで近いのですが、「内陸にある観光地も隅々まで見たい!」という人には時間が足りない可能性があります。その場合は、船を一時的に離脱する必要があります。

相部屋の場合、トラブルの可能性がある

同性で同世代の方と一緒の部屋になります。しかし、4人部屋の中にはトラブルになる場合もあるようで、世界一周中に2〜3部屋でトラブルが発生すると聞きます。

私の経験上、トラブルの多くは年配男性に見られることが多いです。自分はコミュニケーションに自信があると言っている方ほど、問題を抱えている場合があります。ただし、相部屋の80%以上は無事に100日間を過ごしていますので、過剰に不安になる必要はないです。

ただ予算にゆとりがあるなら、3,4人部屋はおすすめしません。

シングル(一人部屋)
セミシングル(二人相部屋)

がおすすめの部屋です。大事になるトラブルを聞いたことがありません。

世界遺産を訪れる手段は?自由行動 or ツアー参加

海辺の子ども

ピースボートの船旅で寄港地を楽しむ方法には、「オプショナルツアー」と「自由行動」の2つがあります。

「オプショナルツアー」とは、各寄港地ごとにオプションで用意されている有料ツアーのことです。このツアーは観光、検証見聞、交流などのジャンルに分かれており、一般的な観光がメインのツアーや、現地の歴史や社会問題を検証するツアー、スポーツや町の案内を通じて現地の学生や住民と交流するツアーなど、さまざまな切り口からその国を知ることができます。

世界遺産を訪れるのであれば、「観光ツアー」や、世界遺産の歴史や社会事情を紐解く「観光&検証ツアー」があると良いでしょう。また、多くの寄港地は寄港日数(船が滞在できる日数)が1日から2日間のため、港から離れた場所にある世界遺産に行く場合は「オーバーランドツアー」に参加することをお勧めします。「オーバーランドツアー」とは、船を一時的に降りて目的の世界遺産へ向かい、陸上で宿泊してから次の寄港地で船と合流するという流れのツアーです。もちろん、スタッフやガイドが交通や宿泊の手配、現地への同行も行うので、「旅慣れていないけど、どうしてもあの世界遺産が見たい!」という方にはお勧めです。

「自由行動」は文字通り自由に散策する方法で、追加料金は発生しません。寄港地周辺は港街が栄えていることが多く、比較的治安が良い地域であれば気軽に観光を楽しむことができます。アクセスが良い世界遺産であれば、有料ツアーに参加しなくても十分に観光することが可能です。新しく出会った船の仲間と一緒に散策したり、気ままに一人で楽しんだりと、世界を身近に感じられることでしょう。

危険な国と治安悪化、マナー

海外旅行となると、「治安は大丈夫?」「各国の独特なルールや法律に気を付ける必要がある?」「お金はどう持っていくの?」など、細かい疑問や心配事が浮かぶことがありますよね。

ピースボートの船内では、こうした情報を事前に提供するための「寄港地説明会」が寄港日前日に船の大きなホールまたは船内テレビで行われます。たとえば、イスラム圏を訪れる際には、女性が肌の露出を控えるなどの配慮が必要です。説明会では、ルールやマナーはもちろん、寄港地の見どころや通貨の説明、滞在時間なども説明されます。さらに詳しく知りたいことがあれば、船内の旅行会社ジャパングレイスが担当しているツアーデスクカウンターで質問することも可能です。これで不安を解消し、寄港地を心ゆくまで楽しみましょう。

詳しくピースボートの世界一周を知りたい!

「ピースボートクルーズについて詳しく知りたい!」「ピースボートの旅行代金やお部屋はどんな感じなの?」と思った方には、まず無料の資料請求をお勧めします。資料を見るだけでワクワクした気持ちになれ、写真などが載っていることでより具体的にイメージがしやすくなります。

ピースボートの船旅を知るきっかけとして、資料請求の他に3種類の説明会が全国で行われています。1つ目は「船旅説明会」です。

ここでは船旅全般の説明と紹介が行われ、船内生活(お部屋、食事、船内での過ごし方)や、クルーズのおすすめポイント、旅行代金について詳しく聞くことができます。また、過去のクルーズに参加したお客様の体験談も聞けるため、船旅をより身近に感じることができるでしょう。ご夫婦や友人同士、一人でも無料で気軽に参加できます。

2つ目は「船内見学会」です。パシフィックワールド号の船内を実際に見学できる催しで、非常に人気があります。お部屋やレストラン、デッキなどを自由に見学できるため、船旅を検討されている方には船を実際に見ておくことをお勧めします。

3つ目は全国数ヶ所にあるピースボートセンターで行われる「ボランティアスタッフ説明会」です。ピースボートセンター内で事務作業やポスター貼りを行うことで、旅行代金の割引を貯める「ボランティアスタッフ」についての説明や、船に乗るコツなどを聞くことができます。

まずはお手軽に世界一周の魅力を感じるために、パンフレットの請求を第一歩としてみてはいかがでしょうか?