国際クルーズ再開!燃料サーチャージの相場

国際クルーズ再開!燃料サーチャージの相場

国際クルーズ再開

2020年2月のクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号で発生したコロナウイルスにより、外航客船の運行は止まっていました。正確には2020年3月から国土交通省は、日本の港に外国の船が入れないというルールを決定していました。

コロナが落ち着き始めた2022年からは、日本国籍の飛鳥2(日本郵船)、ぱしふぃっくびぃなす(日本クルーズ客船)、にほん丸(商船三井)は運行を少しずつ始めています。

2022年初頭には世界中でクルーズ船は再開していまいた。例えば、北米、中米、南米のあるアメリカ大陸、ヨーロッパ各国、オーストラリアを中心としたオセアニア地域は自由にクルーズ旅行をしていました。比べるとアジアは厳しく、日本、中国、韓国は外国のモノや船が入ってこないように厳しい規制をしいていました。そのため、世界的に有名なコスタクルーズがアジア市場から撤退。日本船で運行できていた「ぱしふぃっくびぃなす」も体力がもたず終了を決めました。

北米、中米、南米のあるアメリカ大陸、ヨーロッパ各国、オーストラリアを中心としたオセアニア地域国は、クルーズ船を再開していました。日本、中国、韓国は外国の人、船が入ってこないように厳しい規制をしいていました。そのため、世界的に有名なコスタクルーズがアジア市場から撤退。日本船で運行できてたぱしふぃっくびぃなすも体力がもたず終了を決めました。

そこにきて、2022年10月24日韓国は、外国からのモノ・船の受け入れを緩和します。外国客船の入港もみとめました。そこに続き日本も外国客船の受け入れを決めたわけです。

国土交通省が国際クルーズ船の受け入れ再開発表(共同通信)

2020年3月に中止した国際クルーズの受け入れを発表しました。

入手した報道用資料(国土交通省)はこちら

この発表により2023年3月以降の国際クルーズの運航は決定しました。運航停止を余儀なくされていた外航客船。運航のガイドラインが策定・公開され、ようやく国際クルーズ再開の準備が整いました。ダイヤモンドプリンセス号、コーラルプリンセス号、ロイヤルプリンセス号とで有名なアメリカのクルーズ会社「カーニバル社」の運行、日本の団体でありながら外国客船をチャーターしていたピースボートの運行も決定することになります。

外国クルーズの業界団体は「日本国際クルーズ協議会(JICC)」です。

2022年12月に、にっぽん丸のモーリシャスクルーズが出航第一号。その後いくつか外国船でのクルーズが続いていきます。
2023年4月には、飛鳥2、ピースボートの世界一周クルーズが3年ぶりに再開される見込みになります。

世界一周クルーズの燃油・燃料サーチャージ

最近の原油高で、『クルーズ旅行も燃油サーチャージ・燃料サーチャージがとられるのでは?』と思っている人も多いのではないでしょうか。

この状況下だとクルーズ旅行の追加徴収はあると考えておいたほうがいいでしょう。燃料高や日本円の下落により、世界各地で仕入れる食品、燃料の高騰。それにともなう人件費もかなり高額になっています。

ドル価格
2年間で108円から148円前後にまで安くなりました。

ドル比率チャート

30%近く円安ドル高になっていることがわかります。

航空各社の燃油サーチャージ
航空各社は国際線の運賃に上乗せする特別運賃「燃油サーチャージ」を大幅にあげている状態です。
ハワイの追加徴収される燃料サーチャージは7万4800円です。

中には飛行機代より燃料サーチャージの追加徴収のほうが高くなるケースもでてきています。
原油代も25~30%UP円の価値は30%近く安くなっている状態なので、クルーズでも燃料サーチャージ(燃油特別付加運賃)は必要になると考えられます。

船のランクによっては100万円近く追加徴収があるかもしれません。
こればかりは、社会情勢によることなので仕方がありません。

海外ツアーは高くなる
原油高で円の価値が安くなるということは、外国のツアーも割高になります。
3000ドルでできていたヨーロッパ旅行を例にしてみます。

1ドル108円の場合
108円×3000ドル=324,000円

1ドル148円の場合
148円×3000ドル=444,000円

30%UPして約12万円高くなります。原油高を加味しなくてもこの状態です。

燃油・燃料サーチャージを導入①おがさわら丸クルーズ

2020年以前は( )の燃料油価格をとっていませんでした。それと比べると、船の料金は21-22%アップしていることがわかります。
ここから、世界一周クルーズの燃料サーチャージがいくらかかるのかを算出します。

東京ー小笠原間の移動距離が約1000キロ
地球一周の距離が約40000キロ

クルーズ船の部屋はフェリーの1等室級ランク以上です。
上記、特1等室級は1000キロの移動で燃料サーチャージを17,240円を追加徴収しています。

世界一周クルーズは約40000キロの移動(地球一周の直線距離が4万キロなだけで、実際は上下移動するので約44000キロの移動がある)。

1000キロで17,240円のチャージなので、40000キロの移動だと689,600円(約70万円)の燃料サーチャージが最低でもかかることになります。44000キロの移動だと758,560円(約76万円)になります。

東京ー小笠原 距離約1000キロ 17.240円
地球一周 距離約40000キロ 689,600円~
※特1等室級が客船と同等クラス

燃油・燃料サーチャージを導入②ビートル船

福岡(日本)ー釜山(韓国)のビートル船は、16000円かかります。追加で燃料サーチャージ4200円が必須になっていました。ビートル船が移動する福岡ープサンの移動距離は200kmです。

福岡ー韓国 距離約200キロ 4.200円
4200キロを200倍にすると4万キロになるので、4200円×200=84万円
地球一周 距離約40000キロ 840,000円~

いくつかの船の燃料サーチャージと比べると、世界一周クルーズの燃料サーチャージ相場は60万円~100万円になると考えられます。