ピースボートが船を変えるってよ!世界一周の新チャーター船を比較!

過去チャーターしようとしていた船一覧

旅行会社ジャパングレイス(0570030617)から連絡

ピースボート、ジャパングレイスのエコシップクルーズの就航が2020年から2022年に変更になりました。エコシップに申し込んでいる私の親のもとにも旅行会社ジャパングレイスから連絡が来ました。エコシップの造船所となるフィンランドのアークテック・ヘルシンキ造船所からのレターも親宛に送られていました。現在ではエコシップが2022年に建造されることが公式サイトにも掲載されています。

シンプルに理由を説明すると、イタリアの客船コスタコンコルディア号が座礁した事故が原因のようです。コスタコンコルディア号の事故により、世界の造船ルールが大幅に修正されることになりました。

例えるなら、日本の建築基準と同じような仕組みです。1980年以前に建てられた住宅・マンションなどの建築は「旧耐震基準」に基づいています。1981年以降の住宅・マンションは設計構造を規定の基準に組み替え、「新耐震基準」として建てなければならないという法律ができました。

1981年ギリギリに建築予定だった住宅・マンションは、設計図から見直し「新耐震基準」に適応できるようにスケジュールが組み直されました。時間はかかりましたが、「安全」という担保があり、「旧耐震」か「新耐震」かで建物の資産価値が全く異なります。

エコシップの建造が2022年に延長されたため、エコシップに申し込んでいる人たちのキャンセル受付も行われているようです。旅行会社ジャパングレイスから連絡が来たと母が話していました。NGOピースボート、旅行会社ジャパングレイスは新造船エコシップの建造費用の目処は立っているようですが、客船の国際安全基準(SOLAS2000)に準じたクルーズ船を作るために設計を見直すと2022年になってしまうようです。ピースボートエコシップの進捗状況と造船計画、および建造費用についての解析から、エコシップが延期になる噂は以前からありました。

私の親はピースボートクルーズが好きなので、応援の意味で申し込んでいるそうです。今でも親はピースボートで出会った仲間たちと集まり楽しんでいます。世界一周だけではなく、旅仲間ができることに価値を感じているのでしょう。

それはさておき、新耐震基準に移行したことにより当時のマンションの建築費が高くなったようです。SOLAS2000に基づく造船としての建造費も高くなるのでしょう。安全なクルーズ船として長く使うための決定だったので仕方がありません。

国連の専門機関であるIMOの取り決め

以下はIMOの取り決めを和訳したものです:

IMOの海上安全委員会(MSC)は、事故による浸水が発生した場合の旅客船の安全要求事項の改訂を採択しました。船の安定性、安全性に関する国際海上生命安全条約(SOLAS)第II-1章の細分化と損傷安定性に関する改定は、SOLAS第II-1章の実質的な見直しに続き、特に旅客船に焦点を当てて行われたものです。これらの変更は、学者、造船所、船舶運航者、船主、船級協会、船舶設計コンサルタントが数十年にわたって実施したEUとEMSAの資金提供による一連の共同研究プロジェクトを基にしています。また、2012年のコスタコンコルディア号の事故後の調査からの推奨事項も考慮に入れています。今回の改正では、衝突後に洪水が発生しても安定して浮いた状態を維持できる船の能力を表す「損傷安定性要件」である「必要指標R」が引き上げられました。この要求事項は、EUの一部出資による研究プロジェクトHARDERで開発され、SOLAS2009で義務化された旅客船の確率的な損傷安定性の方法論に基づいています。今回の改訂は、6月7日から16日まで開催されるIMOの海上安全委員会(MSC)で採択されるように設定された修正事項の一部です。

ピースボートの新チャーター船①ラプソディ・オブ・ザシーズ

シップデーター(ラプソディ・オブ・ザシーズ)

[船名]ラプソディオブザシーズ(Rhapsody of the Seas)
[総トン数]78,491t
[全長]279.0m
[全幅]32.0m
[喫水]7.6m
[巡航速度] 22.0ノット
[竣工年]1997年5月
[改装年] 2012年4月
[推進機構]ディーゼル・エレクトリック(Diesel Electric)
[旅客定員]1,998人
[乗組員数]765人
[母港]ナッソー(Nassau)
[登録国]バハマ(Bahamas)
[IMO番号]9116864
[MMSI番号]311805000
[運行会社]ロイヤルカリビアンインターナショナル (米国) Royal Caribbean International
[所有会社]Owner 1 ロイヤルカリビアンインターナショナル (米国)Royal Caribbean International
[建造所]シャンティエ デュ アトランティーク (フランス)Chantiers de l’Atlantique (France)

ラプソディ・オブ・ザ・シーズの設備

ロイヤルカリビアンクルーズの中でもガラスが多く明るい船内設計となっています。最近の「ラプソディオブザシーズ」号は2007年よりアジア地域のクルーズを運行しています。

ラプソディオブザシーズは数年前に設備を現代風にアレンジしています。内装はまるで新造船のようにキレイという噂です。

ガラスやアクリルパネルなど光を通す材質の屋根は両サイドから、光が降り注いでくる気持ちの良い空間です。社交ダンス、サルサダンスを楽しんだり、夕焼けにはジャグジーでゆっくりと地球を感じることができそうです。

ラプソディオブザシーズは、食べ放題のバイキング施設もあります。有料のサービスになりますが、アイスの食べ放題や本格コーヒーの提供もあるようです。のんびりする空間は豊富にありそうです。

米国船ならではのダンスショーなども提供されます。夜遅くまであいているダンスバーはピースボートのバイーア・バーのような使われ方になるでしょう。
もしピースボートでラプソディオブザシーズを借りることになったら、カジノスペースは船内企画などの社交の空間として使われるのでしょう。

ウィンジャマーカフェというブッフェコーナー

船首に位置したカフェです。太陽光が指す明るいレストランです。
こちらのカフェでは、追加料金を支払うことにより、上位メニューの提供がされる仕組みです。プールの近くにあるので、インフォーマルで訪れることができます。

ピースボートの新チャーター船②マジェスティ・オブ・ザシーズ

シップデーター(マジェスティ・オブ・ザシーズ)

[船名]マジェスティーオブザシーズ(Majesty of the Seas)
[総トン数]73,941t
[全長]266.0m
[全幅]32.0m
[喫水]7.8m
[竣工年]1992
[造船所]フランスのアトランティーク
[推進機構]ディーゼル(Diesel)
[旅客定員]2,354
[乗組員数]822
[母港]タンパ(USA)
[登録国]バハマ(Bahamas)
[IMO番号]8819512
[MMSI番号]311734000
[運行会社]ロイヤルカリビアンクルージズ (米国)Royal Caribbean Cruises Ltd.
[所有会社]ロイヤルカリビアンクルージズ (米国)Royal Caribbean Cruises Ltd.
[建造所]シャンティエ デュ アトランティーク (フランス)Chantiers de l’Atlantique

マジェスティ・オブ・ザ・シーズの設備/正体

クルーズ会社のロイヤル・カリビアンが建造したのが「マジェスティオブザシーズ」になります。当時世界最大級の客船を目指して建造したのが「マジェスティオブザシーズ」です。堂々とした外観が印象的な客船です。

ウインドー・スペース(客船:マジェスティ・オブ・ザ・シーズ)

ミュージカル劇場のような2つのダイニングルームは大きな空間が広がります。カラフルで魅力に富んだスペースです。緑色のガラスに包まれた場所がウインドー・スペースになります。

キャビン(客船:マジェスティ・オブ・ザ・シーズ)

マジェスティオブザシーズのキャビンはコンパクト設計ではありますが、ユニバーサルで使いやすい仕様と評判です。

クルーズ旅行を一度でもしたことある人であれば、わかると思いますが、船の公共の場で過ごす時間が長くなるので大きな問題はないでしょう。

特徴(客船:マジェスティ・オブ・ザ・シーズ)

マジェスティオブザシーズ号はカリブ海クルーズ(バハマ近海)で使用され、1992年就航のカジュアル客船です。船内は若いカップルから熟年層まで幅広く大変賑やかで使いやすいと言われています。

ピースボートの新造船であるエコシップと比べると、マジェスティオブザシーズ号は造りが旧型になります。しかし、2016年春、マジェスティ・オブ・ザ・シーズ(7万4000トン)に大規模な改装工事が行われた記録があります。
公式サイトには、メキシコ料理、日本・アジア料理、貸切ダイニングの有料3店をオープンし、食事のバラエティを拡充したとのことです。

マジェスティ・オブ・ザ・シーズは2016年12月3日から、アメリカのタンパを母港にしています。ウォータースライダーやジャグジー、プールサイドの大型映画スクリーンも設置したので『ザ・現代船』として活躍しているようです。口コミは高評価です。

ショーやプール、パブリックスペース 、レストランなどピースボートクルーズを楽しむために必要な種類を揃えているようです。

客船会社について(客船:マジェスティ・オブ・ザ・シーズ)

マジェスティオブザシーズ号の客船会社を調べてみました。
1969年に設立されたロイヤル・カリビアン・インターナショナルという客船会社です。世界最大規模の船会社で、本社は米国マイアミにあり、2017年10月現在25隻の客船を保有しているアメリカの客船会社です。

施設(客船:マジェスティ・オブ・ザ・シーズ)

2007年に改造され、新造船にはお馴染みとなったハンバーガーショップやビザレストランなどが追加されました。
またスパなどの施設も充実し、明るいセントラムや展望ラウンジなど新造船と変わらぬ人気施設となっています。

ピースボートの新チャーター船③パシフィックアリア(Pacific Aria)

シップデーター(パシフィックアリア)

[船名]パシフィックアリア(Pacific Aria)
[総トン数]55,451t
[全長]219.3m
[全幅]30.8m
[喫水] [巡航速度] [竣工年]1994
[造船所]フランスのアトランティーク
[推進機構]ディーゼル・エレクトリック(Diesel Electric)
[旅客定員]1,266
[乗組員数]557
[母港]ロンドン(London)
[登録国]UK ロンドン(United Kingdom)
[IMO番号]8919269
[MMSI番号]235113823
[運行会社]P&O プリンセスクルージズ オーストラリア (英国)
[所有会社]P&O プリンセスクルージズ オーストラリア (英国)
[建造所]フィンカンティエリ造船 (イタリア)

パシフィックアリアの設備

パシフィックアリアは豪華なハウススイートな客船になります。現在の客船パシフィックアリア号は、オーストラリアを回るオセアニア航路を中心に動いている船です。


船内の催しものとして、体験カルチャーを楽しんだり、シネマルームで映画を鑑賞してクルージングを楽しめるクルーズライフが行われています。最上階にはデッキプールがあるので、スイミングを楽しむこともできます。

レストラン(客船:パシフィックアリア)
パシフィックアリアのレストラン
客船パシフィックアリア号のレストランは、オーストラリア初のセレブシェフレストランと言われています。海の絶景を眺めてモーニングティーやランチをとることができます。食事スペースも複数箇所にあるようです。

ブルールーム(客船:パシフィックアリア)

ブルールーム(Blue Room)といスペースでは、一日中(そして一晩中)ライブ音楽を楽しめる設計になっているようです。ピースボートの客船オーシャンドリーム号で例えるなら、8階のバイーアと同じような使い方になるスペースだと思っていいでしょう。
現在のパシフィックアリア号のブルールームは、ブルースからR&B、ジャズ、ファンクまで、幅広い音楽ジャンルを楽しめる空間になっています。カラオケなどにアレンジして楽しめそうな場所です。

シェフズテーブル(客船:パシフィックアリア)

パシフィックアリア号の中でハイグレードの食事ができるスペースのようです。豪華で高級なセッティングで、シェフの食事に舌鼓できるレストランです。

トップデッキプール(客船:パシフィックアリア)

ゆったりとした雰囲気と控えめな装飾とハイエンド家具のデザインが魅力のプールエリアです。
そして自由に収納することができる屋根で日中リラックスすることもできます。夕方にはBGMをバックにカクテルなどのお酒を楽しむ場所がトップデッキプールなります。

全天候型のドーム(客船:パシフィックアリア
パシフィックアリア号には雨も風も気にすることなく使用できるスペースがあります。パーティー会場としても使わる場所です。公式サイトにはサルサなどのダンスをするフロアも設置されていると明記されていました。

船室キャビン(客船:パシフィックアリア)

スイートルームからは遠くの景色を望めることができます。セレブリティクラスのクルーズ船です。
現在のパシフィックアリアのスイートで世界一周した場合、1人800万円は超えてしまうでしょう。ピースボートならもっと良心的な金額になると思います。キャビンの一部にはプライベートバルコニーが付いたものもあります。
これはオーシャンドリーム号のバルコニータイプと同じようなキャビンです。こちらもハイクラスなので金額はオーシャンドリーム号よりはるかに高くなるでしょう。

インテリア(客船:パシフィックアリア)

パシフィックアリアのインテリアルームは、家族連れやカップルに最適の空間らしいです。

オーシャンビュー(客船:パシフィックアリア)

オーシャンビュールームには、船べりに小さな窓や大窓がついてます。

エコシップの代替新チャーター船まとめ

ピースボートエコシップが2020年から2022年になってしまったのは本当に残念です。
2020年新チャーター船と2022年新造船エコシップの2種類に乗れるかもしれないというのは個人的に『うらやましい!』。失敗できない大きな建造物であるエコシップを作るのであれば、新安全基準に合わせ2022年にするのは止むを得ないでしょう。

新造船なのに旧形のシステムで建造しては元も子もないのは明白です。建造費用を出資する銀行や造船所などの出資者にとっても長期使用できる船の方が安心できます。建造費は寄付で集めるわけではないようです。

何よりも、新チャーター船はエコシップよりも安くなるという噂です。新チャーター船が決まったらピースボートにまた乗りたい人も増えるしょう。今回調べた2020年就航予定の3隻はいずれも船のランクとしてかなりレベルが高く、船内ライフも期待できそうです。これだけのレベルの船だからオーシャンドリーム号よりは費用が高くなるとは思いますが、この船で世界一周できたら満足度はかなり高まると思われます。新チャーター船が決まったらピースボート、ジャパングレイスの旅行説明会に行ってみようと思っています。

新しい情報があれば追記します。

ピースボートが新チャーター船を発表!

ピースボートが『ピースボートプレミアム』としてクルーズを発表!
新チャーター船は、上記の3隻ではなく【ゼニス号(zenith)】という船です。

調べてみたら5つ星をとったことのある船でした。
世界中のサイトから、2020年ピースボート新チャーター船になるゼニス号について、以下のページにまとめています。

チャーターしようとしていた船のまとめ

2020年にコロナの打撃を受け、クルーズ計画は中止になりました。

結果的に、ランクが高く大きい船である「パシフィックワールド号」のチャーターに成功!コロナを乗り切ったようです。
過去ピースボートチャーターしようとしていた船のまとめでした。